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第2話

  
 アレッ?今ここに、ピンぎょちゃんいませんでしたか?声が聞こえたモンで…失礼したしやした。
 あっ申し遅れました。 自分は『へり三郎』と申します。
ココでお世話になる前は“毛布”をやってました。それも、毛布の中でもエリートの“縁”のポジションにいやした。お嬢のばぁやさんが、通販で買った「2枚組・一万円」のみどり組のカシラでやんした。時代の流れってヤツに自分は逆らえずに、まぁ、俗に言う“世代交代”ってーのに遭いやして、第一線から外れちまったんでさぁ。で、行く所も無くてブラブラしてたら、ばぁやさんが今の仕事を世話してくれたんでさぁ。「このまま、別れ離れになるのはツライから…」って。

 自分もアジアの片隅で生まれてから、船やトラックに揺られた長い旅でしたねぇ。まぁ、気がついたら今の土地にすっかり馴染んちまって、今更ヨソの土地での生活をするのが面倒になっちなって、ばぁやさんの好意に甘えてしまったんでさぁ。現役の頃の自分からは、全く想像もつかねぇ…って、感じですかね?


 自分は、ネズのオジキとアヒの姐さんの次に、お嬢とは長く過ごさせてもらってます。お嬢が、ばぁやさんの家に来たその日から、右も左も判んねぇまま、ただ無我夢中でお嬢のお世話をしてやしたねぇ。異常なお嬢の扱いに自分はいつの間にか『M』になっちまって…。仲間には、こんな姿は見せらんねぇなぁ。お恥ずかしい。お嬢は根っからの『S』ですからね、抵抗すると益々凶暴になってしまうんでさぁ。

カワイイところも少しはあるんですけどね、プライドが邪魔をするのか、決して自分にはそういうところは向けてくれませんがね…。自分は、男ですから『我慢・忍耐』するだけでさぁ。
 みどり組の他の仲間達もやっぱり、ばぁやさんの世話になってましてね、お嬢のお世話をしていやすよ。中には、はみ出して行方知れずのヤツもいますけどね、『昔とった杵柄』っていうのか、『三つ子の魂…』とでも申しやしょうか、毛布しか出来ないんでさぁ。ただお嬢は「アタチが一番!」なんで、とにかくお嬢以外が、お嬢の上に乗られるのがダイッキライでして、仕方なく仲間は慣れない“敷毛布”になって従事してるんでやすよ。

 ピンぎょちゃんのことですか?
ピンぎょちゃんは、大したモンですよ、あの歳で。自分にぁ真似出来やせんね。突然、ばぁやさんの故郷からやって来て、その日のうちにあのお嬢と二人っきりで、1泊2日の旅に出たんですからねぇ。度胸があるのか、姉さまが亡くなって捨て鉢になっていたのか…。自分も長年イロイロ見てますけど、初めての事でしたねぇ。そのお蔭っていったらなんですが、お嬢とピンぎょちゃんの間には、目には見えない身分を越えた友情が、芽生えてきたんじゃないんですかねぇ…。

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